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塗料の歴史アーカイブ

人類とともに歩んだ「塗料」のはじまり|塗料の歴史アーカイブ①

—洞窟の壁から現代の街まで—

私たちの身のまわりを見渡すと、家の壁や家具、車、看板、橋など、
どこかしこに「塗料」が使われています。
見た目をきれいにするだけでなく、サビや汚れから守るなど、
塗料は私たちの暮らしを支える“縁の下の力持ち”です。

でも、この塗料、いったいいつから使われていると思いますか?
実はその歴史は、なんと数万年前までさかのぼります。

最初の「塗料」は、洞窟の壁に描かれた絵に使われていました。
スペインやフランスの洞窟では、赤土や木炭を水や動物の脂と混ぜ、
壁に塗りつけていたんです。
これが、人類が初めて作った“色をつける道具”でした。
美しく見せるだけでなく、狩りの成功を祈る儀式にも使われていたとか。
塗料のはじまりは、人の「表現したい」「伝えたい」という思いだったんですね。

時代が進むと、塗料は生活を守る道具として使われるようになります。
古代エジプトでは、棺や神殿を彩るために、樹脂や蜜ろうを混ぜた塗料が使われました。
また、古代中国では「うるし」が登場。木の樹液を使った天然の塗料で、
器や家具をコーティングし、長く使えるようにしていました。
日本でも縄文時代の遺跡から、赤いうるしが塗られた飾りが見つかっています。

そして時代は進み、19世紀のヨーロッパでは化学の発展により、
人工の顔料や油性塗料が作られるようになります。
さらに20世紀には合成樹脂が登場し、現代の「油性塗料」「水性塗料」へと進化。
色の種類も、用途も、格段に広がりました。

こうして見てみると、塗料はいつの時代も「人の暮らし」と深く関わっています。
古代の人も、今の私たちも、「色をつけたい」「守りたい」という気持ちは同じなんですね。

次回は、日本の塗料文化の原点「漆(うるし)」をテーマに、
縄文時代から続く“日本ならではの色とツヤ”の歴史をひもときます。

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最終更新日:2025.09.22