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塗料と塗装の基礎ガイド

塗料って一体何からできているの?|塗料と塗装の基礎ガイド①

塗料って何から出来ているの?


塗料とは、『顔料』『樹脂』『添加剤』『溶媒』の4つの成分で構成されています。
今回は、顔料について紹介したいと思います。

顔料とは?
顔料は色材の1つであり、その他に染料という2種類に分れます。
顔料は、水や油に溶けずバインダー(定着剤)を加えることで色を塗ることでき、塗料の色付けには欠かせないものとなっています。
また、顔料は『有機顔料』『無機顔料』に大分類され、そのほかに『着色顔料』『体質顔料』『防錆顔料』『機能性顔料』の4種類があります。

一方で染料は水や油に溶けるため、食品の調色・布類や紙類の繊維に色を付けるのに使われます。

【有機顔料と無機顔料】
2種類の顔料の違いは、人工的かそれとも自然界のものから作られたかになります。

■有機顔料
有機顔料とは、石油と合成した人工的に作られた顔料のことであり100種類以上の色の種類があります。
特徴
・色鮮やか
・色数が多い
・価格が高い
・耐候性、隠蔽力が低い
・人工的なため色褪せしやすい

■無機顔料
無機顔料とは、自然の鉱物や金属等を配合した顔料のことでであり、種類は少ないですが落ち着いたをしています。

特徴
・落ち着いた色合い
・入り数が少ない
・価格が安い
・耐候性、隠蔽性が高い
・色褪せしにくい

■着色顔料
着色顔料とは、その名の通り色を付けるための顔料であり、ほとんどの色に関しては着色顔料を組み合わせてできています。また、色落ち着いた白・黒などの色は無機塗料から、赤・青・黄色といった鮮やかな色は有機塗料からできています。

■体質顔料
体質顔料とは、着色力はなく塗料・化粧品・インク等に配合し増量剤・粘性・硬度・比重の調整などに用いられます。

■防錆顔料
防錆顔料とは、錆の原因となる水や酸素を金属に触れさせないようにするためのものです。

~おまけ~

近年、注目を集めているのが特殊顔料です。
特殊塗料とは、有機顔料・無機顔料には属さず、一度は目にしたことはある暗闇の中でも光るものや温度によっていろが変色するなど、こういった顔料は、特殊顔料と呼ばれ日々新しい顔料が開発されています。

最終更新日:2025.09.10