環境とデザインを両立する、これからの時代の色づくり
様々な業界のテーマとして取り上げられるサステナブル。
地球環境に配慮しながら、美しさや機能を追求する、
塗料業界においても、そんな新しい時代の風が吹き始めています。
地球にやさしい塗料とは?
環境にやさしい塗料。と聞くと、自然由来の原料を使っているというイメージを
持たれる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、実際には
・有害物質を減らす。(低VOC、水性化)
・製造や施工時のCO2排出を抑える。
・長持ちさせることで、廃棄や再塗装を減らす。
というような、環境全体を見渡した設計がポイントになっています。
例えば、水性塗料。
溶剤を使わないため、作業者の健康にも配慮された塗料です。
また、高耐候・高耐久性を持つ塗料は、塗替えサイクルを延ばし、
結果的に環境負荷の低減につながります。

太陽と共にエネルギーをデザインする塗料
昨今注目を集めているのが、機能性環境塗料。
単に色をつけるだけでなく、環境と共生する技術を備えています。
代表的な塗料が「遮熱塗料」
屋根や外壁に塗ることで、太陽の熱を反射し、
室内の温度上昇を抑えることができます。その結果、
冷房エネルギーを削減し、省エネ・CO2削減の効果が期待できます。
また「光触媒塗料」は、太陽光に含まれる紫外線を利用し、
汚れを分解したり、空気中の有害物質を除去する機能を持っています。
まさに、塗るだけで街をきれいにする環境型塗料と言えるでしょう。
環境にやさしいだけではなく、心地よく、そして美しいこと。
その両立を目指してデザイン性も進化しています。
例えば、自然の素材を生かしたマットな質感、
木や石の風合いを再現するテクスチャー仕上げ、
光の角度で色が変化するメタリックやパール、
どれも、空間に深みややすらぎを与えてくれる表現です。
更には「色が人の感情に与える影響」にも注目が集まっています。
落ち着きを感じるグレージュ、前向きな気持ちを誘うスモーキーブルー等々
色を選ぶこと=心地よさをデザインすること
そんな考え方が、各業界へも広まっています。
エコだから仕方なく選ぶではなく、好きな色が地球にもやさしい。
これこそが、これからのスタンダードです。
私達の身のまわりの「色」や質感には、たくさんの技術と想いが込められています。
見た目の美しさの奥には、環境への配慮や、次の世代へのやさしさが隠れています。

塗ることで未来を守る。
人・地球・デザイン・この三つのバランスを保ちながら、
塗料は益々進化していくでしょう。
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