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塗料と塗装の基礎ガイド

変性シリコンとシリコンの違い|塗料と塗装の基礎ガイド⑥

変成シリコンとシリコンの違いとは?

建築用シーリング材にはさまざまな種類がありますが、現場で特に混同されやすいのが
シリコン系シーリング材変成シリコン系シーリング材です。
名前は似ていますが、化学構造と用途は大きく異なります。

シリコンは、ポリシロキサンを主成分とする材料で、耐候性・耐熱性に優れるのが特徴です。
ガラスや浴室などの水回りで長く使用されてきた実績があります。
しかし最大の欠点は塗装ができないことです。
硬化後の表面は塗料を強く弾くため、外壁目地など塗装仕上げを行う部位には基本的に使用できません。

一方、変成シリコンはポリマー末端にシリル基を持つ変成シリコーン(MSポリマー)を主成分とするシーリング材です。湿気硬化型で、硬化後はゴム状の弾性体となり、上から塗装できる点が大きな特徴です。

なぜ塗装できるのか

シリコン系が塗装できない理由は、表面エネルギーが極めて低い為、塗料が塗れ広がらない
ためです。これに対し変成シリコンは、有機ポリマー骨格を持つため塗料との付着性が比較的高く、塗装仕上げの外壁目地にも使用できます。

また変成シリコンは、プライマーとの組み合わせによって、コンクリート・モルタル・金属・サイディングなど幅広い建材に接着することが可能です。
この汎用性の高さから、現在の建築シーリングでは主流材料の一つになっています。

外壁目地で使用される代表製品

変成シリコン系シーリング材の代表的な製品として
サンスターペンギンシールMS2570 TypeNBがあります。

この製品は、外壁目地用途を想定した高耐久タイプで、長期耐候性と塗装適性のバランスに優れているのが特徴です。硬化後は適度な弾性を保持し、外壁の熱伸縮や微細な動きにも追従します。

またノンブリードタイプ(NB)であるため、可塑剤移行による塗膜汚染のリスクを抑えられる点も塗装仕上げの外壁では重要なポイントになります。

現場で間違えやすいポイント

シリコンと変成シリコンは名称が似ているため、「どちらも同じような材料」と誤解されることがあります。しかし実際には、

  • ・シリコン:耐候性は高いが塗装不可
  • ・変成シリコン:塗装可能で外壁目地に適する

という明確な用途の違いがあります。外壁塗装を前提とする建物では、変成シリコン系シーリング材を選定することが基本になります。

最終更新日:2026.02.02