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プロダクト徹底解説ラボ

ペンギンパネルボンド・溶接に変わる選択肢|プロダクト徹底解説ラボ③

ペンギンパネルボンド

ビス・リベット・溶接に代わる選択肢|構造用接着剤という発想

建築や製造の現場では、長年「固定=ビス・リベット・溶接」という考え方が一般的でした。
しかし近年、材料の多様化や軽量化の要求により、これまでの機械的固定だけでは対応できないケースが増えています。

そこで注目されているのが構造用接着剤による接合です。
構造用接着剤は、単に部材を貼り合わせるための接着剤ではなく、構造部材の接合にも使用できる高い強度を持った接着技術です。

前回の記事では、ペンギンパネルボンドが持つ基本性能について紹介しました。
今回は、従来の固定方法との違いと、構造用接着剤が活躍する用途について解説します。

従来の固定方法の課題

金属やパネルの接合には、ビスやリベット、溶接などの方法が広く使われています。
しかし、それぞれに課題があります。

  • ・ビス固定:穴あけ加工が必要で、防水性や外観を損なうことがある
  • ・リベット固定:取り外しが難しく、施工の自由度が低い
  • ・溶接:異なる素材同士の接合が困難


さらに、機械的固定は点で力を受ける構造になるため、振動や衝撃が集中しやすいという特徴があります。

構造用接着剤のメリット

構造用接着剤は、接合部を面で接着するため、力を広い範囲に分散させることができます。
この特性により、次のようなメリットがあります。

  • ・応力を分散し、接合部の耐久性を高める
  • ・異なる素材同士の接合が可能
  • ・振動を吸収し、疲労破壊を防ぐ
  • ・穴あけ加工が不要なため、防水性や外観を保てる

特にアルミ、ステンレス、FRPなど、異なる材料を組み合わせる設計では、構造用接着剤の優位性が発揮されます。

ペンギンパネルボンドの特長

ペンギンパネルボンドは、2液反応型の構造用接着剤です。
高いせん断強度と耐久性を持ち、金属・樹脂・FRPなど幅広い素材の接合に対応します。

主な特長は以下の通りです。

  • ・高い接着強度による構造接合
  • ・金属とFRPなど異素材の接合が可能
  • ・耐水性・耐候性に優れる
  • ・振動や衝撃に強い

このような性能により、建築・車両・設備など、さまざまな分野で使用されています。

構造用接着剤はどんな現場で使われているのか

ペンギンパネルボンドは、メーカーの技術資料でもさまざまな用途での採用実績が紹介されています。

船舶用プロペラ部品の接合
船舶では、常に振動と海水環境にさらされます。
構造用接着剤による接合は、応力を分散させながら高い耐水性を確保できるため、船舶部品の接合にも採用されています。

燃料タンク(SUSとFRP)の接合
ステンレスとFRPのような異素材同士は溶接ができません。
そのため、構造用接着剤を使用した接合が有効な方法として採用されています。

救急車のFRPと金属ブラケットの接合
車両は走行中の振動や衝撃が大きい環境です。
構造用接着剤は振動を吸収する特性を持つため、特殊車両の部材固定にも利用されています。

接着は「固定」ではなく「構造」

接着というと、単に部材を貼り合わせるイメージを持つ方も多いかもしれません。
しかし、構造用接着剤は構造部材を接合するための技術として、さまざまな産業分野で活用されています。

材料の多様化が進む現在、接合方法の選択肢として「接着」という発想はますます重要になっています。
ペンギンパネルボンドは、そのような構造接着を実現する高機能接着剤の一つです。

次回は、ペンギンパネルボンドの品番である1041Jと1042Jの違いについて、施工現場の視点から詳しく解説します。

最終更新日:2026.03.09