2025年春より開催された大阪・関西万博では、建築やデザインの分野で
【サステナブル・持続可能】
というキーワードが強く打ち出されました。
なかでも印象的だったのが、木材を生かしたパビリオン建築。
天然素材のあたたかみと、人と地球の未来を見つめる姿勢が融合した空間づくりが、
多くの来場者の記憶に残りました。


■トレンドキーワードは、ナチュラル×リジェネラティブ
関西万博以降、注目されているのはナチュラルカラーの進化系。
単なる自然色ではなく、「再生」や「循環」をテーマにした
リジェネラティブ(再生的)カラーです。
くすみを帯びたベージュ、木肌になじむグレイッシュブラウン、
環境と調和するグリーン系がその代表格。
これらの色は、木や土、植物などの素材と調和しながらも、
現代的で洗練された印象を与えます。
■木と色がもたらす「安心」と「希望」
木の温もりを感じさせる色には、心理的にも安らぎをもたらす効果があります。
自然と共に生きることの大切さを、色を通して思い出させてくれる。
そんな、心にやさしい色が、これからの時代に求められているのかもしれません。

■木と相性のよい塗料が求められる時代へ
木の呼吸を妨げない通気性を持つ塗膜をつくる塗料、
環境に配慮した低VOC・水性塗料、
また、時間の経過とともに風合いが増す、浸透型塗料など
自然素材とともに暮らすライフスタイルにぴったりな塗料は
単に色をつけるだけでなく、
木材を長く楽しむためのパートナーとなっていくでしょう。
■やさしさと未来をつなぐ色
関西万博が見せてくれたのは、自然素材と最新技術が共に生きる未来のかたち。
サステナブルな建築と色彩の方向性は、これからの塗装やデザイン業界にとって
大きな指針となるでしょう。
「木の温もり×未来志向」
それは、持続可能な社会を彩る新しいベーシックカラーのはじまりです。
