調色とは?
調色:ちょうしょく。と読みます。
調色とは、原色と呼ばれる 白・赤・青・黄・黒などを混ぜ合わせて、色見本帳で指定された色を作る工程です。単に色を混ぜるだけではなく、安定して同じ色を再現できることが重要になります。
光の当たり方や見る環境によって色の見え方は変わるため、理論とデータに基づいて行われます。
少しだけ、色のはなし
色の基本原理と色の三属性
色の基本原理
色の基本原理は、光源(光)、物体(反射・吸収)、視覚(目と脳)の
3要素の相互作用により成り立ちます。
物体が光の特定の波長を反射・吸収し、その反射光を人間の目が網膜の
「すい体」で感知し、脳が色として認識します。
主に「光の三原色(RGB)」と「色の三原色(CMY)」の2つの混色原理があります。
色の三属性
色は次の3つの要素で成り立っています。
- 色相:赤・青・黄色などの色みの違い
- 明度:明るさの度合い
- 彩度:色の鮮やかさ
昔(昭和時代)の塗装職人さんは、現場でこの三属性を経験や感覚に基づいて、細かく調整し目標の色を作っていました。現在は、機械が自動で調整してくれます。
機械での自動調色と計量調色の違い
■機械での自動調色
コンピューターで色の配合データを管理し、機械が自動で着色剤(顔料)をベースとなる白い塗料に投入する方法です。基本的には、淡彩色と呼ばれる淡い区分の色を作ります。
弊社にはロックペイント、日本ペイント、大日本塗料の調色をする為の機械があり、
色番号を入力すると、その色を作る為に必要な着色剤をベースとなる塗料に投入してくれます。投入後には、攪拌機に入れ約3分ほど攪拌し、塗料の色が均一に仕上がるようにします。
■計量調色
計量調色は、基本的に機械での自動調色で作ることが出来ない色、例えば濃い色の調色の際に
作りたい色の配合データ=必要な原色の量をはかりで計り、原色を混ぜ合わせて色をつくります。又、少ない量にも対応できるのは、計量調色です。
安定した再現性が必要な場合もあれば、微妙なニュアンス調整が求められる場合もあります。両方の技術を理解し活用できることが、調色品質の安定につながります。

ベースとなる白い塗料に、着色剤が入った状態

混ぜ合わせて出来た色がこちら↑

↑日本塗料工業会で発行している
JPMA Standard Paint Colors 塗料用標準色という色見本帳です。
この見本帳の中には、654色が収録されています。

↑こちらは、PANTONE:パントーンという、アメリカに本社のある企業の色見本帳です。
紙の印刷物やWEB、プロダクトなどに使用されています。
こちらの色見本帳には、2,868色収録されています。
こうして見ると、色って無限だなぁと思いませんか??
「この色と同じ色を作って欲しい!」
「既製の色は、少し違う・・・」
そんな、ご要望にも【調色】という技術で対応可能な場合もあります。
このコラムでは、調色と色の楽しさをお伝えしてまいります。
