以前の車両関係とはまたガラッと変わった内容に右往左往しながらなんとかやっています。そうこう言ってる間にも今年ももう年末へと差し掛かっております。
今年１年を振り返ってみると、仕事として新しいことばかりですが、プライベートでは新しいことへの挑戦が少なかったように思える・・・どうしたものか・・・いやまだ間に合う！
ということで、今回は料理を行います。実は私、滅多にはやりませんが、料理は好きなんです。今回は前々からレパートリーに加えたいと思っていたパエリアに挑戦。他にも2品ほど。リングを普段の工場からキッチンへと変え、フルラウンドやったります！タオルは投げないで下さい！キッチンペーパーは可。

さて、そうと決まれば早いです。料理は時間との勝負。段取りを組み、ササっと買い出しを済ます。

まずはデザートに着手。スイーツ系は難度が高く、時間も掛かるので、今回はキット化されてるこいつで決まり。

お菓子の家なる物も考えましたが、1日で終わらなそうなので断念。味は謎だけど、手軽そうで楽しそう。

早速、体となるスポンジケーキの元を作り、焼き上げます。
焼き上がるまでに、メインのパエリアの具材の仕込みに掛かります。海老、鶏肉、貝、イカ、野菜、パエリアの具材は何がメインなのか分からないくらい豊富。

まぁ色々と入るわけですが、パエリアとはいわゆる炊き込みご飯、つまり肝心なのは米です。スペイン料理であるパエリアは、粘り気の強い日本米で炊くとベチャベチャになりやすいとのこと。そこで今回は、硬水を使って炊くことにしました。硬水で炊くと米の表面が硬くなるそうです。直前に仕込んだ付け焼き刃ですが、実験してやろうじゃないか。
米を炊くための水分として、貝から出汁もとります。

そうこうしている内に、レンジからは甘い香りが…
スポンジケーキが焼き上がりました。

あぁこのバニラの香りとふっくらヴィジュアル…たまらん、この段階でいただきますでも一向に構わん…
いや、いかん。こいつは雪だるまになる使命を受けて生まれてきた男。男？全うさせてやらねば。

ということで、グッチャグチャのスクランブルにしてあげました。こいつを丸めて体と頭を作ります。

その前にパエリアへ戻ります。
先ほど仕込んだ具材、米、出汁、これらをフライパンへドーン。
本来はサフランを溶かすところからやりたかったのですが、手に入らなかったので、泣く泣く…泣く泣くですよ、パエリアの素なるソースで味付け。

うむ……なんて美味しそうな流し台の三角コーナー的なこの混沌感。この時点では(抗議の)行列が出来るレストラン。何も見なかったことにして黙って炊き上がりを待ちましょう。

さて、男の使命がまだ途中でした。
サッサとドライフルーツと混ぜて丸めてあげましょう。
はい。

冷やします。

次、ここで3品目に掛かります。

最近、八戸ワシントンホテルで会食する機会がありまして、そこで頂いた料理の中で大変興味深く、美味な創作料理がありました。

パクリます。
はいこれ。

なんのこっちゃ。見よう見まねでやってみましたが残念さに満ち満ちてます。
こいつの正体はこれです。

あの、せんべい汁の南部せんべいですね。
まずこれを湯とレンジで柔らか～くします。
その間に、チーズを牛乳と一緒にじっくり溶かして味付けします。

程よく溶けたら、柔らかくなったせんべいを投入してコゲに注意して絡める。終わり。

ワシントンホテル様ごめんなさい。勝手にパクっておいて物凄い簡略化し、材料もケチってます。まぁある意味ではパクリらしいといえばパクリらしい仕上がりですけど。本物は本当に素晴らしかったです、是非ご賞味あれ！

話があっちこっちで申し訳ありません。間もなく完成します。

ホワイトチョコの湯煎をします。

先ほど冷やしていた男の使命を取り出し、胴体部に頭部をパイルダーオンしたら、オラオラとチョコを塗りたくります。所々タッチアップして綺麗に仕上げます。

綺麗に…？

疑問の声が上がる前にササッと冷蔵庫にドーン、冷やします。大体冷やせば何とかなる。

と、心頭滅却してる内に熱さを呼び戻す情熱的な香りが……

パエリアが炊き上がったようです。

どやっ！！

どやっというより、米はどこや……

具材欲張り過ぎて米を覆い尽くす曇天模様。

でも美味しそう…早速テーブルに運んで、恐る恐るスプーンを入刀。

美味い！！米の硬さは絶妙アルデンテ！お焦げも付いてます。どの具材にも味が程よく染み込み、舌は大歓喜です。飲み込むと五臓六腑にまで染み渡ります。言い過ぎた。でも美味い。
パクリせんべいリゾット風も同じく絶妙アルデンテ！大したことしてないのに意外と味に深みがあります。
意外な結果にペロリといけました。

ふぅと一息つくや否や、男のなんちゃらダルマの使命が放置されてるのを思い出し、そそくさと冷蔵庫から運び出す。
仕上げは普通のチョコでデコレーションです。

満腹状態で格闘すること約20分。

使命は無事全うされました…
左手前の奴の顔の腹ただしいことこの上なし。

ハロウィンちっくに召し上がりました。これ結構美味しくて驚きました。スポンジケーキのしっとり感と時々混ざるドライフルーツの酸っぱさとホワイトチョコの強めの甘さが三すくみでバランスとれてます。

大満足な結果。無事レパートリー入り決定です。よかったよかった。

そして……その日の夜は情熱的なスパニッシュ胃痛に悩まされました。
タオル投入ＴＫＯです。

次回はおかゆをレパートリーに加えることが決まった夜でもありました。

ごちそうさまでした。